外国の手話について

 

手話は世界交通?

残念ながら、世界共通ではありません。
ただし手話の形が違うだけで、意味合いは同じです。

同じ英語(※米語)を使うイギリスとアメリカの場合、イギリス手話アメリカ手話とは違います。
また、中国手話韓国手話と国が違えば手話も当然違います。

外国との違いを表す例として、「食べる」の手話がわかりやすい例だと思います。
日本はお米を箸で食べる国なので、箸で食べるように2本の指でお箸を表す動作をします。
しかしアメリカでは、主食のパンを手で食べるので、五指をすぼめて全部くっつけた右手を口にもっていきます。

また「き」を表現するときは、日本では影絵のキツネの表現で「き」を表します。
しかし英語を使う国では、FOXの表現を行って「f」だとは言いません。

例えば,日本語の手話の「ありがとう」は、右手を左手の甲に添えるのですが、これはお相撲さんがご祝儀をもらうときの格好を真似たものです。
このように、身近なものや事柄を手で表現する場合が多く、日本の手話はやはり日本でしか使えません。

なので「あいうえお…」を使う日本と、「abcd…」と使う外国(他の言語もありますが)では手話の奥深くから違うのです。
それは長い年月を経て培われた、生活と文化の歴史が生み出したといえるでしょう。


世界の人との会話を楽しみたい

上記のように、各国毎に違う手話があるのですが…
世界共通だったら便利だと思うのですが、いかがでしょうか?
また、手話をやっているとジェスチャー表現力がメキメキ上達します。(本当です。)
ボディランゲージだけでも結構伝わるそうです。

国内だけでも手話は色々あるのに、外国まで広げるのは…そういった考えも分かります。
でも一般的に英語やフランス語を習得するのは簡単だからでしょうか?
学ぶ、そのものではなく語る事に意味があるから学ぶのでしょう。

例えば我々は英語をキチンと完璧に語ろうとしがちですが、外国人が日本に来て語る日本語はお世辞にも素晴らしいとは思えません。
流暢に語る人ももちろんいますがカタコトの日本語、文章と言うよりも単語の羅列である事が多いです。

でも全く通じませんか?大方こういう意味なんだなとこちらも理解できます。
伝える気持ちが第一であり文法などは二の次です。
もちろん語る手法なども守るべきですが、会話として続くかがもっと大事です。

手話も同じだと思います。
最初はぎこちなく悩みながらも伝えて、それが相手に伝わるなら、最初の壁はクリアしたと思ってもいいんじゃないでしょうか?
そして前回よりも今回、次はもっと…上手になれる様にがんばって学ぶものだと思います。

つまり上手というのは語る仕草が流れるようで格好良いとかではなく、どれだけ相手に伝わるかなのでしょう。どんどん意味が通じていくのを感じ取れるので、手話を学ぶ事が続くのだと思います。

そういう意味では、外国語を学ぶ難しさと外国手話を学ぶ苦労は同じかも知りませんね。
発音がないだけ楽かも知りません。(すみません、言い過ぎかも…)

日本国内だけではなく、外国の人とも「話せ」たら、どれだけ良いでしょう。
各国の手話があるという話題を聞く時にいつもこのことを思い起こしています。

その前に、その為にも、まずは日本での手話を学んでいきましょう。


手話とは

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